無類の電車好きの次男が、図書館で選びました。
海からやってきた、たこの坊やが、町のお祭りを目にします。
昔ながらの日本の町並み、お面や綿菓子なんかが売ってる光景が
なんだか懐かしい雰囲気です。
家々に、夜の明かりが灯る頃、そろそろおうちが恋しくなるたこくんですが
家に帰る道が分からなくなってしまいます・・・
そんな時、目の前に電車が!
駅には、不思議なおじいさんがいて
「さかなまちいきの でんしゃにのればいいよ」と教えてくれて
無事におうちまで帰って来れます。
海の中の町も、レストランがあり、普通の暮らしがあり・・・
住んでるのはさかなやイカのおじさんだけど(笑)
人の住む町も、海の中の町も、本当に電車の一駅のように
垣根がなく、簡単に行き来できてしまいそうな錯覚に陥ります。
上質のファンタジーですね。
文章は、小さい子向けで少なめですが
絵の中から、たくさんの発見をすることができます。
私たち親子の発見・・・
・夕暮れ時の町には、抱っこされる猫とか
晩ごはんをつくる湯気とか、おうちの空気がいっぱい。
・たこくんのお面は、おじいさんからもらったようだ。
・服を着たたこくんの手と足は、
シャツの袖とズボンの裾からそれぞれ2本ずつ出てる。
・さかなまちに着いた電車は、
終点で折り返し、もうすでにいちばん後ろだった車両には運転手さんが乗っていて
行き先は「ひとまちいき」と書いてある。
見るたびに新しい発見があり、次男のみならず、
5歳の長男も楽しんでいます。