主人公のはなかっぱくんの頭には、とりあえずの花が咲いています。はなかっぱくんは、自分がどうやって生きていきたいのかを、まだ決めていないからです。
おじいちゃんは、そんなはなかっぱくんを冒険に連れていき、色々な花を見せます。
私の勝手な考えですが、おじいちゃんは、様々な場所に咲く様々な花を見せることで、人生の形や幸せの形がいかにたくさんあるのかを知ってもらいたかったのだと思うのです。
そしてまた、おじいちゃんが決めた自分自身の花は家のすぐそばに咲いている蓮の花なんだと知らせることで、幸せはすでに手の中にあるのだということも分かっていてもらいたかったのではないかと思うのです。
こんなおじいちゃんがいるはなかっぱくんは、とてもとても幸せです。