タイトルからして、これがいちばん最初のお話なのかな?と思い読んでみました。
あんぱんまんの体のバランスがちょっとヘン。
妙にスリムです。
砂漠で旅人が倒れている所に駆けつけて 顔を食べて元気になれ、とあんぱんまん。
そんな恐ろしいことはできません、と旅人。
普段のあんぱんまんを見慣れていて、つい、当たり前の光景ですが
目の前に現れた人の顔を、はいそうですか、と食べられないよね、やっぱり。
しかし、あんぱんまんにすすめられてかじりつくととても美味しくて旅人は顔の半分も食べてしまいます。
次女大笑い。
元気になってよかったとあんぱんまんは旅人を砂漠に置き去りです。
送っていってあげないの?オアシスとかに。
次にあんぱんまんが助けたのは森で迷った坊や。
顔全部食べてもいいんだよ、と言ったら本当にみーんな食べちゃいました。
顔がない、マントから下の姿のまま飛んで行ってこどもを家まで送ります。
やさしいような、ちょっとこわいような・・・。
雷に打たれて落ちたところはパン工場。
まだジャムおじさんとは名乗らないパン屋のおじさんがまあるいアンパンを焼いてくれて新しい顔になります。
そのお顔が前よりもふっくらで、あんこがぎっしりだから
今のあんぱんまんのような頭でっかちな見覚えのあるシルエットになったのでした。
あんぱんちでやっつけるのではなく、お腹が空いた困っている人を助けるやさしいあんぱんまんのお話です。