私の読み聞かせの定番となっているのが、スズキコージ版「ちっこい ちっこい」ですが、初めてこのお話を聞いたのは、友人が読んだこのポール・ガルトン版です。
元々友人はとても雰囲気のある読み方をする人なので、普通の本だって惹きこまれるのですが、この本を読んだのを聞いた時は、体ごとめり込むくらい集中してしまいました。
学校の図書室でしたが、子どもたちも身を乗り出すように聞いていて、帰るときには、何人もの子どもが「ちいさいちいさい・・・」と口ずさんでいるほどでした。
お話は、ちょっとおどろおどろしい感じがし、理解しにくいところもあります。
ひたすらこの「ちいさいちいさい」の繰り返しを楽しむか、それともじっくり読んで、お話のぞくっとするところを感じてもらうか、読み方次第で違う味わい方が出来る絵本です。