2歳の息子のために、図書館で借りて読みました。まだちょっと難しかったようですが。
人間の国にワニがきて、犬を飲み込んで皆を驚かせます。警察まで出てきますが、ワニには話が通じません。ぱくりと飲み込んでしまいます。
そんなワニのそばで、それはいかんだろうと思いつつも遠巻きに見るばかりで何もしない大人。でも小さな子供は、「わるいやつ!」と正面切って言って、おもちゃのかたなを振り上げます。すると、ワニは、自分の子供を思い出し、許しを乞うて犬と警察官を吐き出します。
すがすがしい展開です。
そのワニが、アフリカのナイル川出身で、トルコ語ぺらぺらという設定には考えさせられるものがありました。当時のソ連のロシア人にとって、異邦人像を押し付けやすかったのでしょうかね。