子供の頃にはタンタンは読んだことがなく、何となくキャラクターとして知っている程度。でも最近彼の世界旅行が気になって読んでみました。ソ連が第一巻だったとは全く知りませんでした。
旅行する中で色々な危機に遭遇しては切り抜けていくというのは何となく知っていましたが、西欧にソ連がこんな風に思われていたんだなと分かって(ソ連が解体した今となっては)とても興味深いです。偏見だと思われる箇所も多々ありますが、でも真実を皮肉って表してもいるようです。
特に面白かったのが、当局の役人が何かの集会に市民を集めて決議している場面です。銃口を市民に向けて「反対意見のある人はいませんか?」と。皆うなだれて、誰も意見するものなどいません。ソ連がこの絵の通りだったというわけではなくとも、でも真相をついているような・・・。
他の巻はこんなに政治的な内容ではないのでしょうか。どんどん読み進めたくなりました。