中学生の頃、通学路が田んぼ道で、梅雨の時期にはカエルの大合唱が鳴り響き、翌日には道路に沢山のカエルの死体が散らばっていて、踏まずに歩くのにどこを歩いたらいいのか分からない…というのを思い出します。読んでいて一番印象深かったのは、やはりタイトルにもあるように、アマガエルが天気予報をする場面です。気圧の変化に敏感で、気圧が下がると高いところに上がる性質を持っているのだとか。雨が降りそうな時は、誰かにアマガエルの雑学を話したくなりますね。小さな体のアマガエルがなぜ大きな鳴き声を出せるのか、卵からおたまじゃくしになり、カエルの姿になるまでや周りの環境に合わせて色を変える保護色についてなど書かれていて、子供にもカエルの特色が分かりやすい内容だと思います。あとがきには、鳴き声にも触れられていて、それぞれの種にのみ通じる信号なんだとか。繁殖期に鳴くラブコールや夕立に鳴くシャワーコールなど、色々な鳴き声を持っているのが伺い知れます。また、外国のカエルには、犬の遠吠えに似た鳴き声をする種類もいるらしく、ぜひ機会があれば聞いてみたいと思いました。