古き良きアメリカの空気が伝わってくるノーマン・ロックウェルの
イラストが素敵な絵本です。
やせっぽちのウィリーは、素晴らしい歌声をもつツグミ。
図書館職員のポリーさんのフルートの音に合わせてデュエットを
楽しみます。
やがて、自分で作ったメロディーを美しく歌うようになったウィリーは
人々の目に留まり、
もっとたくさんの人に歌声を聞かせるべきだという人間の都合で、
ワシントンの鳥類園に行くことになるのですが・・・?
一見、天才は孤独でなかなか周囲に理解されない、というお話にも
感じられますが、
作者が伝えたいのは、気づくのは難しいが誰でも何か秀でたものを持っていること、
自分を見失わず、ほんとうに自分にとって大切なものを見出そうということ、
なのかなと思いました。