「わたし」がとうちゃんを語ります。
凧作りが好きだった父ちゃんは戦場でも凧を作り続けますが、
立派な連凧を戦地で揚げている時に・・・。
ずっと凧の魅力にひかれ、もくもくと凧作りをするとうちゃんの姿と、
戦争の無残さ。
でも「わたし」は遺品の凧を手に、敵への憎しみよりも、
平和の想いを感じるのです。
長崎さんの作品には戦争物が多いですね。
いろんな方が絵を描かれているので、
多少印象は違いますが、ほんの日常にあった戦争を体感させてくれます。
村上さんの絵は、戦場の緊迫感よりも凧に夢中のとうちゃんの姿を
温かいまなざしで描いてくださっていて、嬉しいです。