スリランカの小さな村。村人はまだ傘という道具を知らず、雨が降ったらバナナやいもの葉っぱでしのいでいます。
ある日町へいったキリ・ママおじさんは、町の人がさす色とりどりの傘に魅了され、
村一番で傘を使ってみんなをびっくりさせてやろうと、
お気に入りの一本を買って帰ります。
ところが、見せびらかす前に盗まれて、
もう一度買っても盗まれて、
何回も何回もくりかえし、
ぬすまれた傘を見つけたときには傘のお店を出せました、、、というお話。
自分一人が使って自慢しようとしていたおじさんが、みんなに傘を提供する側になるというおもしろさと、最後にかわいい犯人がみつかるという、ほのぼのしたどろぼうの話。
作者はスリランカを代表する絵本作家。
色とりどりの傘とスリランカ独特の描写が楽しませてくれます。
3歳の息子も気に入っています。