アサガオのタネかな、スイカのタネかな、とのかくたのしみ。
タイトルを見て「何のこっちゃ」と思っていた自分ですが、アサガオのタネとスイカのタネの違いくらい解るだろうなどと思うようでは、この話には入っていけないのです。
丸ごと受け止めてしまう太っちょおばさんのゆったり感は素晴らしいのです。
勉強漬けで、他の子どもたちと友だちになれない王子様がいました。
これほど勉強を強いられたらいやにもなります。
右から読むか、左から読むか、逆さだということぐらい解るだろう。
そう思ったら、この話の意味が失われます。
視野が狭くなるほど、ストレスがかなりたまっているんだよな〜。
この王子様と太っちょおばさんの出会いが素晴らしいのです。
太っちょおばさんは子どもたちにとって、とても大事なことを教えてくれました。
理屈っぽく読んではいけないのです。
「るなにめたくかにと」な本でした。