不思議な題名に、つい、手にとってみた一冊。
なんとものんびりとした雰囲気でお話が始まります。
登場したのは、一匹の豚の女の子、パール。学校帰り、まっすぐに家に帰らないで、ぶらぶらしながら帰って、途中の森に寄ったところ、不思議な『物をいう骨』と出会うのです。
お話は、とっても深刻で、恐ろしい内容ですが、目にする絵は線質が柔らかで、穏やかな雰囲気が感じられます。
この作者の持つ、独特の雰囲気なのでしょうか。弱い立場のものでありながら、守られ、大事にされるところ、忘れてはいけないことのように思えました。
言葉使いも丁寧で、本物の日本語に触れることができます。