もうこれは大好きな絵本になりました。まず、よしながこうたくさんの人間味をそのまま感じさせる絵が素敵です。何といっても番長の元気有り余る迫力がこちらまで伝わってきました。悲しい時は悲しそうな、嬉しい時は嬉しそうな顔をする子供たち給食係のおばさん達がとても生き生きと絵がかれていたのが素晴らしいと思いました。番長がみんなに気に入ってもらえるだろうと作った給食がまずいといわれ後かたずけをするシーンはこちらまで悲壮感が伝わってきました。給食を作るのは本当に大変なのだろうと想像しました。帰ってきてくれた給食のおばちゃん達に抱きつく番長が印象的でした。おばちゃんも涙を流し感動的なシーンでした。子供のころの給食を思い出しました。作ってくださった方達に敬意を払い感謝の気持ちを持って給食を食べていたのだろうかと自問自答せずにはいられませんでした。娘には給食が始まる前に必ず読み聞かせをもう一度してみたいと思います。素敵な本でした。