蒸気機関車のキャラクターに夢中になっている時期に購入しました。
でも、内容を見て、読むのを待ちました。
もう少しお兄ちゃんになってからにしようと。
そして、サンタクロースの存在に???の9歳に読みました。
イヴの夜どこの家でも、
『サンタが家に来るのを見てやろう』と,
こどもたちは徹夜を決め込むのでしょうが、
気づけば朝というパターンではないでしょうか。
サンタクロースのの存在を友人と議論し始める年頃の主人公の男の子は、
イヴの夜、家の前に蒸気機関車が止まり、それに乗って…。
フランシス・ファーセラス・チャーチ「サンタクロースはいるんだ」ニューヨーク・サン誌掲載の社説(1897年)、あるいは『オハロンの手紙』を思い出しました。
北極点の街のページで、声を無くして見つめていた息子。
絵本のすばらしさを、再認識する瞬間です。
鈴が届けられ、「うそ〜、いや〜よかったな〜」とニコニコ。
まだサンタクロースを信じていたい我が息子は、妹のサラが 鈴の音が聞こえなくなったことを、「ちょっとさみしいね。」と、一言。
11歳になった今年も彼は読むと思います。
村上春樹さんの訳が、柔らかく優しい語りで、胸にしみ込んできます。
息子から、孫へと手渡してもらいたい一冊です。
大人の方にもこの季節お薦めの一冊です。