絵本ナビの金柿さんがおすすめされていたので読みました。
トラが登場する絵本・・といえば「おちゃのじかんにきたとら」や
「ちびくろさんぼ」が思い浮かびますが、それらの絵本に登場する
トラとは全く違った・・まさにトラの迫力を感じることができる
絵本でした。圧倒されました。
迫力を感じると共に、哀しかったです。
憎しみによる暴力はあらたなる憎しみと暴力しか生み出さないの
ですよね。暴力をふるっている者自身(この絵本ではトラですが)も
自分でも抑えようのない力に支配されてしまうのですよね。
だから暴れても、ちっとも気持ちは収まらない。
ウェン王子がほんとの意味での賢さや勇気を持った王子でよかった
なあと思います。
金柿さんが書かれていたように、息子をもつお父さんが読むのが
(読んであげるのが)、一番しっくりくるのだろうなあと思いますが
娘がもう少し大きくなったら、お母さんである私が読んで
あげたいです♪
憎しみや暴力の無意味さ、気高さや、賢さということを知って
ほしいな。