トラの怒りをおさめるために、わが子をトラに預ける王様。
王は国の人々を守るためには、わが子も犠牲にしなくてはならないのでしょうか。
でも、王はトラが王子を傷つけないと信じていました。
トラは、期待通り王子を大切に、たくましく育てました。
動物の生活を経験すれば、人間の立場からだけでなく、動物の立場からも考えられるようになるでしょう。
動物たちを大切にしなければ、人間の平和もないのかもしれません。
お互いに助け合っていることに気づかせてくれます。
王子は立派に成長し、トラを二人目の母だと言って大切にします。
ラストは、そのトラにどれだけ信頼心があるかをあらわすものです。
人間も自然界の一部であって、決して特別ではないと思いました。
絵がとても印象に残りました。