このシリーズは、私の周りでは、教室での読み聞かせに何度も登場し、複数のお母さんが支持し、子どもたちにも好評なシリーズです。
今回は、「言葉は通じても、心は通じない人もいる。でも、言葉は通じなくても、心は通じる人もいる」という趣旨はとてもわかりやすく、良かったのですが、お話としては今ひとつ乗り切れませんでした。
もう6作めなので、初期の新鮮さに慣れてきたこと、そして、結末の悲劇がちょっとハナについてしまったことが原因のようです。
こういう結末にしなければ、読者に訴えることはできないのでしょうか。
幸せに暮らしてはいけないのでしょうか。
テーマの深さを堪能するよりも、なんだか「悲劇はもういいです」という心境になってしまいました。