言わずと知れた、新美南吉さんの名作。どちらかと言えば、小学校中学年というより、高学年以上向けだと思います。誤解や後悔、そして人間社会のままならないつらい現実、大人だったら、読む人によっていろいろな事を考えさせてくれる名作です。国語の授業でこの話を扱っていれば、先生が深く読み取るように指導してくれますが、10歳未満の子供だけで読んだら、「かわいそう」だけで終わってしまうかも。有名なお話なので、数社から違う画家の本が出ていますが、私は個人的には黒井健さんの絵が優しくて好きです。ごんきつねの話の美しさをひきたててくれる絵だと思いました。