小学一年生の娘と読みました。娘もナスが苦手なのでとても共感していたようです。子どもが好き嫌いをしていると、どうしても「食べてみたらきっとおいしいよ」「一口でも食べてごらん」などとイヤイヤ食べさせてしまうものですが、苦手なものが急においしくなることはないし、ますます苦手意識が加速してしまうだけなのかもしれませんね。おじいちゃんのように「そのときがくるくる」とあたたかく見守ることの大切さを教えてもらったような気がしました。
読み聞かせるにはたっぷりのボリュームですが、「そのとき」はいつくるのかな?と次第に物語に引き込まれ、あっというまに読みきりました。一年生のたくまの、無垢な心の揺れや変化が微笑ましくて大人が読んでも十分に楽しめました。