キャベツ模様のワンピースに取りつかれたように、ずっとワンピースを脱がない女の子まりちゃんの不思議でちょっと怖い物語。
買ったり、誰かにもらったりした覚えもない、キャベツのワンピースが、急にタンスに入っていて、着せてみたら、まだ歩くことも話すこともできなかったまりちゃんが急に歩き出し、喋り出す。この始まりからして、ちょっと不気味。
それからもワンピースを脱ぐことなく4歳に。
ワンピースはまりちゃんの成長にあわせて大きくなっていて、キャベツにはアオムシが住んでいる。
最後はワンピースを脱ぐことができたけれど、着たままだったらどうなっていたのか考えたらなんか怖い。子供だと深く考えず楽しめそうですが。