知人から戴いた本です。
破り魔の娘に破られたくなくて、ずっとしまっていて、出したのは何ヶ月か前です。
絵が綺麗でかわいいですね。
全てのページで、文がページの下の枠外一行に書かれていて、飾ってインテリアにもなりそう。
絵本にはいろいろなタイプがあるけれど、これは、絵を楽しむ絵本です。
細かい所まで書き込まれているので、読んでやるこちらは一生懸命文を追っていますが、娘はその細かいところが気になって仕方ありません。
ストーブもえてる、あたたかいへや では、部屋の壁に止っているてんとうむしが気になってしかたないし、なんでとっくんは、先に1人でおまんじゅう食べているの? どうしてとっくんはおひざの上で寝てベッドで寝ないの?
絵本の読み聞かせは、文章から寄り道しないのが基本なんだけど、これはどんどん寄り道していい絵本です。
だから、なーんにも考えずにただただ読んじゃう私には、しんどい絵本ではあります。
絵の細かい所に質問攻め。
じいちゃんは何をしているの? そりを作るのに、竹の先にろうそくの火を当てて曲げているんだけど、それを説明したり、14ひきの誰が誰やら分からなくて、これは誰ときかれるので、表紙に戻って誰か確認したり、なかなか読むには、しんどいのです。
でも、読んでもらう側は楽しいと思います。1ページの量がとても少ないので、小さい子にもいいかも。うちの子、絵本好きじゃないのってな子の絵本への入り口にもできそう。
14ひきと大家族ですが、寒い冬ですが、家族は仲がよく、自分たちで力を合わせ何でも作り上げ、とても暖かな、温かな絵本です。
寒い冬であることを、すっかり忘れてしまいそう。家族はこうでありたいな、と思わせてくれる絵本です。