かかわっているボランティアの関係で
中途失明者の知り合いが少なからずいますが
この物語の目の見えない主人公ルーチョの描写がとてもリアルです。
ルーチョの、
自分でできることは自分でしたい(また、できる!!)と思う気持ちが、
好奇心補旺盛にするし、積極的にもなれる原動力で、大事なことで
これはどんな人にも通ずるところだと思います。
ただ、ハンディのために卑屈になる一面もあり
必要以上に自分でやろうとしてみたりっていうのは
まだまだ子供。
そこを上手く頼れるようになったら
もっと楽になれるし、心の窓も開いていくのだと感じます。
ルーチョの登山と、鷲のひなの密漁という
2つのお話が、いい感じで絡み合ってお話は展開します。
ラストの飛ぶ描写は、解き放たれたという表現としては
あまりにも壮大です。
人名がなじみにくい響きのものが多く
読み始めてすぐは「だれだっけ?」となりがちでした(
^-^;