ユニセフの冊子に紹介されていた絵本。
今はモデルとして活躍するジョージーさん。アフリカ生まれの彼女もこの絵本の女の子のように、1日がかりで水を汲みに行った経験があるそうだ。
木陰で休み、木の実をかじり、また歩き、行列にかあさんが並んでいる間、友達と遊ぶ。水の音を聞きながら、楽しい時間が過ぎていく。
絵本を読んでいて、この箇所で少しほっとする。
泥の混じった川の水を入れたつぼを頭の上に載せ、のどをからからにしながら、やっと家に着く。それからも洗濯をしたり、ご飯の用意をして、やっと水が飲める。
どうして水はにごってるの?どうしてうちには水がないの?
今でも6人に1人が、きれいな水を手に入れることができないでいるという。
水の大切さをよくわかっているジョージーは、今、アフリカで井戸を作る運動をしているそうだ。
まずは知ることがはじめの一歩。
ピーター.H.レイノルズさんの躍動感のある絵、さくまゆみこさんの無駄のない、淡々とした翻訳が
アフリカの生活を想像しやすくしてくれた。