味わいのある絵にひかれて手にとりました。八十年ものあいだ読みつがれてきたドイツの代表的古典絵本だそうです。
子うさぎの兄妹が元気よく小学校へいく場面から始まり、一日のようすが描かれていきます。なんとのどかで楽しそうなことでしょう。もちろん猟師に撃たれない訓練などの授業もあり、昔らしい厳しい仕付けシーンもあるのですが、それでも学校生活のワクワクさが、ごく自然に描かれています。
解説によると、ドイツ語の「韻文詩の美しさを、日本語で再現できないのが残念」と書かれていますが、リズム感のある言葉で、じゅうぶん楽しめます。
いきいきとした子うさぎの表情や動きのある絵は楽しく、森は美しい。
見開き各左ページの影絵がまた、すばらしいと思います。