くま(?)のほあほあかぞくの子供がお散歩に出て、いろいろなものに出会うお話です。
同じ”ほあほあ”おじいさん、水の中を泳ぐ魚、空を飛べるてんとうむし、不思議なちいさな”ほあほあ”…
たぶん、この子供は、”自分以外にもいろんなものがいるんだ”ということをなんとなく感じているのだと思います。
この文章は、”ほあほあ”子供の気持ちとか、セリフとかはほとんどありませんが、そこが押し付けがましくなくてよいと思います。
そして、家に帰って、お母さんに抱きしめられ、おとうさんに寝床まで連れて行ってもらって、歌をうたってっもらいます。家で、家族に愛されている自分。それは、特別なことでなく、とても日常であること。そんなことを、いいたい本なんだろうと思いました。
谷川俊太郎さんの訳は、とてもテンポよく、違和感も感じられず、とてもいいと思いました。