アルゼンチンの民話だそうです。なぞなぞ好きな王様は、町の見回りをしながら、娘たちになぞなぞをしますが、誰も答えられません。ところが、まずしい家の末娘はとても賢く王様のなぞなぞに答えたばかりか、王様をやりこめるようななぞなぞをします。
とんちが利いていて、とても面白い話でした。とんちで権力者をやりこめるというのは、一休さんを彷彿とさせます。
ただ、文章が小さくて長いので読み聞かせるには時間がかかります。長いストーリーを聞く集中力ができた5歳以降にオススメします。
娘はその賢さを認められ王妃になります。どのような背景から生まれた話かはわかりませんが、賢さだけで出世した娘には、貧しい暮らしから抜け出したいという庶民の願いが込められていたのかもしれないと思いました。