スカンジナビア半島の昔話の再話。
めんどりのコッコさんが、ひよこのタッペンを連れて森に出かけるシーンから始まります。
美味しい種を探すためなのですが、ひよこのタッペンが大きい種を飲み込もうとして、咳が止まらなくなってしまいます。
それからが、お母さんの面目躍如。
次から次へと頼んでいくのですが、この手のお話というのは、何処の国にもあるものだと思わずにはいられませんでした。
日本昔話だと「わらしべ長者」、ロシア民話だと「おおきなかぶ」と同じような展開です。
その頼みごとの最終者が、小人だったというところが、やはり北欧らしいところ。
あまり知られていないお話ですが、この話の展開は子供に理解しやすいもので、もっと多く読まれて然るべき作品だと思います。
文章量が多いので、年長組み辺りにオススメです。