落語絵本シリーズ11。
私自身時代劇にはあまり詳しくないので、ついていけるか、と心配しましたが、
江戸っ子の意地っ張りと、職人気質、家族想いが描かれていてよかったです。
壁塗り職人=左官金太郎と、大工吉五郎のエピソード。
金太郎が吉五郎の財布を拾ったことが事の発端。
せっかく届けてあげたのに、三両の金をめぐって大ゲンカ。
その裁きをするのが、南町奉行所の大岡越前守というわけです。
そもそも、職人気質ゆえ、どちらも三両を受け取らない、という、
一風変わった案件に、見事な裁きが下ります。
さらには、大岡越前をもじった、だじゃれのオチがつくという次第。
ただ、やや高度なので、小さい子には難しいかもしれませんね。
でも、大岡越前守も感服した職人気質、家族想いが素敵でしたから、
そのあたりだけでも感じ取ってほしいですね。