平山和子さんの「くだもの」の大ファンの息子はお友達のおうちでこの本を持って帰ると言って聞かなかったそうです。いちごが大好きだし、どんなストーリーなんだろうと思って息子と本屋さんに行き、購入しました(この本を発見したときの喜びようといったら!)。オープニングは子どもがまるでいちごとは思えないような小さな冬の苗が「わたしはいちごです」と言って始まります。それからはいちごが早く食べたい子どもとイチゴとの対話形式に話は進んでいきます。だんだん暖かくなってイチゴの実が赤く色づいていくまでをゆっくり丁寧に描いてあります。最後にいちごさんから「さあどうぞ」と言われた息子は手で取ってパクパク食べるまねをしてとても嬉しそう!私にはくれないんですよ(笑)。平山さんの絵は写実的で子どもも分かりやすいです。ようやく年中いちごを食べたがる息子がそれは無理だと分かってくれたかなと思った矢先、「いちご狩り行こう!」ですって。だから今は夏だって・・・。