この絵本はアイヌ民族に語りつがれたむかし話です。
アイヌの人々は、しかやくまを食料にし、みんなに分け与えて生きてきました。
また、川でシャケとり、くまやキツネたちもシャケを食べ、お互いにじゃまをすることなく、幸せにくらしていました。
ところがアイヌの人がとっておいたシャケをキツネがいっぴきだけ食べたのを怒ったアイヌの人が、キツネを追い払った。
そこは 木も草もなく 小鳥も住めないはだかの山
アイヌの人は水の神さま山の神様にたのんで追い払ったんだって!
キツネの涙の叫び!
すさまじいものです! 私の心の奥深くにつきささるような気がしました。
キツネは、シャケは、アイヌだけが食べるものではありません。そのほかの動物たちも食べられるように神さまが与えてくれたものなのです。そう人間に叫びました。
本当に正しい叫びです!
これを聞いたアイヌの人はキツネを追い払ったアイヌの人を叱り、キツネの神様におわびしました、
このお話は、アイヌのお話ですが、けっしてアイヌの人だけの話ではありません!
私たち すべての 人間に伝えるべきお話だと感動しました。
それにしても キツネ叫びのすごさ! 涙のかなしさは、迫力があります。
こころに 残ります。
「魚や木の実は、けっして人間だけがたべるものと 考えてはいけません。
動物たちと、なかよくわけあって食べるものです。」
この言葉を私たちは、語り継がなければならないと思いました。
すごい 絵本でした!