あまんきみこさんは幼少期、大連で過ごされたそうで
その思い出が描かれています。
しょっちゅう日本に出張に行く父のお土産だった人形の中にあった、こけし。
ずっと手元に置いていて薄汚れてしまったそれは、
飾り棚に戻すこともなくなり、
どこに行くのも一緒だった。
終戦を迎えたとたん、街の空気が不穏になると同時に
小さな子供だったあまんさんと、そのこけし人形にさえ
ただならぬ空気が迫りくる・・。
こけし人形との悲しい別れ
それをずっと覚えていて
小さな子供を見るたび思い出す・・。
戦争はどんな人にも傷を残すのですね・・。
大切に語り継ぎたい一冊です。