実は教育絵本なのです。
チェコがまだ社会主義だった時代に、作者のZdenek Miler氏が政府から要請されて作った本なのですが、お話はよく練られていて、教育絵本にもかかわらず、難解さや無茶、大人の押し付けが見られません。ただのかわいらしいお話として楽しむことができるので、小さなお子さんにもお勧めです。
また、登場する動物たちが、あまり絵本で見られないキャラクターたちであることにもご注目。モグラの視点から見る小さな世界は子供の視点から見る小さな世界に共通するところがあるのかも。絵が美しいこともあっていまや私の姪っ子は私なんかよりも植物に詳しくなってしまいました。
ただ、いささか長いので、寝る前に読んでやる場合は注意が必要かもしれません。