有名絵本なんですね。でも、私は最近まで知らなかったのです。
となりのトトロの映画で、絵本にでてきたトロルというのが、この本のことらしい、ということを知り、それでこの本のことを知ったのですが、そんなにも人気絵本とは知りませんでした。
娘が保育所で読んでもらったらしく、劇あそびをして楽しんでいるようでした。
また、絵本の貸し出しで、一度持ち帰ったことがあり、それで初めて私自身は読んだのですが、???です。絵も正直、グロテスクだし、面白いの?
でも、怖がりな娘は大好きみたい。
クラスのお友だちも、みな劇あそびが好きなようですし、歌もあるようですね。
「やまへ、いこう、さあ、いこう、やまの、うえはすてき…」と続いていく歌なんですが、毎日嬉しそうにこの歌を歌っていて、どうやらこれが、がらがらどんの歌であるということが分かり、そんなに好きなら本を買ってやってもいいかなと思いました。
何回か読んでいくうちに、文章が魅力的だなと思えるようになりました。
ちょっと古めかしくも感じますが、シンプルかつ、誇張して書いてあるので、残酷なわりにドロドロともせずあっさりしていて、う〜ん、なんと言うか活弁士の語りみたい。
といっても、私が活弁士のように上手に読めるわけもないのですが。
残酷とはいえ、やぎの立場からすると、自分の命を脅かすトロルがいなくなり、安心しておなかいっぱい草を食べられるので、よかったよかったですね。
しかし不思議なのは、娘に限らず、やぎよりもトロルの方が子どもには人気みたい。怪獣的存在なのかな?
私自身は、大人になってからこの本に出会ったのですが、子どもの頃に出会っていたら、もっと違った印象を持ったでしょうね。
娘が幼いうちに出会えてよかったなと思います。