私が小学生の時に教科書で知ったお話です。
終戦の日にふと思い出して図書館で探したら
この絵本が見つかり 懐かしい思いで読みました。
戦時中の食べ物が豊富になかった時代のお話です。
小さな女の子ゆみこは「一つだけちょうだい」が口ぐせになるほど
いつもひもじい思いをしていました。
そんな時お父さんが徴兵されることになり見送る家族の様子に切なくなります。
この時代にこういう光景がたぶん何万もの家庭で繰り広げられたのだなあとこの絵本を読んで実感しました。
夫を父を兄を弟を見送る家族の気持ちはいかばかりだったかと思います。
数年前に亡くなった祖父も戦争経験がありました。
祖父が戦地に赴いているときにちょうど生まれた伯母は
祖母が祖父の帰りを待ちわびる思いで「まちこ」と命名したのだというエピソードを聞いて胸が締め付けられるような気持ちになりました。そして同時に祖父が無事に帰って来れて良かったと思いました。いつどこで戦争が起きてもおかしくないほど世界には緊張感が溢れています。それぞれ人たちのこういう体験や思いを戦争を知らない世代に是非伝えて行ってほしいなあと思います。