ねぼすけスーザのシリーズですっかりファンになった広野多珂子さん。
今まで、広野さんの作品は外国を舞台にしたものを読むことが多かったので、日本の、しかも大正から昭和にかけての話というのが、新鮮でした。
目が不自由で、お父さんはいなく、お母さんが朝から晩まで働いても貧しいという、決して恵まれているとは言えない主人公のふう。
でも、暗さはなく、健気で、とても応援したくなる主人公でした。
障害がある子のお話はそこにスポットがあたりすぎていたりして少し苦手なのですが、広野さんのお話はそういうのがなかったのが良かったです。