この主人公こんなに存在感あっていいの?というくらい存在がありました。”おや?”と聞き耳を立てて目を見開いている様子は本物の猫みたいでした。本当にここの描写が素晴らしいと思いました。そして止まって歩いて止まって歩いている動作は絶妙な間の取り方で感心しました。余程猫を観察しなければ出来ない描写だと思いました。絵本だからこそ正確な描写をするという作者の心意気を感じとても嬉しかったです。最後の場面が一番のお気に入りです。“猫も空を飛べたらなぁ”とはいいです。猫の気持ちになった一言だと思いました。猫好きではなくても猫の魅力を十分に感じられる楽しい絵本だと思いました。