文が簡潔で分かりやすく、短い話のなかにギミックが満載。
ページをめくるたびに、ドラマチックな展開が待っています。構成の良く練ってある絵本だなあと感心しました。
お花にさりげなく止まっている蜂が、次のページでは
うずらちゃんに襲い掛かっていたり、
さりげなくきのこのなかに潜んでいたかえるが次のページで
飛び出していたり、
子供は字が読めなくても絵だけで展開を楽しめるでしょう。
また、お花に擬態したうずらちゃんやひょうたんにそっくりになったひよこちゃんを見つけ出す楽しみもあります。
また、雨が降って帰れない、お母さんとはぐれるというちょっとした悲劇。(子供にとっては一大事ですね)
どのギミックもひとつひとつはよくあるパターンだと思いますが、これだけ一冊にてんこ盛りにされて上手くまとまっている絵本はなかなか無いと思います。
子供にとっても一粒でいっぱいおいしい絵本!ですね。