美術館でトラの絵を見たトム。自分でもトラの絵を描いてみると、その夜、トラが現れて夜の世界にお散歩に連れて行ってくれます。ちょっぴり怖がりのトムですが、トラの強さと勇気に触れるうちに成長していきます。
画面をいっぱいに使った遠目の効く絵は、読み聞かせにもぴったりで魅力的です。
また、夜の大冒険というテーマから、おやすみ前に親子で読むのにも
いい絵本だなと思いました。幼稚園〜小学校低学年まで、幅広く使えそうな絵本です。
ちなみに、トムが美術館で見たというトラの絵は、フランスの画家アンリ・ルソーの実際の絵だそうです。最後のページには、ルソーの絵を実際に見れる美術館も記されており、絵本から実体験に繋げることの出来るところも良いなと思いました。