涙にはいくつの種類がありますか?
嬉しい時、悲しい時、悔しい時、感動した時…
上手くは言えないけれど、それはなんだか違っていてとても暖かいモノなのではないでしょうか?
まあちゃんとピッツ、人間と小鳥では流れる時間の速さが異なります。
まあちゃんが転んで泣いてはピッツが励まし、まあちゃんが泣いている時はいつだってピッツはまあちゃんの味方です。
まあちゃんはどんどん大人になり、そしてピッツもどんどん年老いて行きます。
いつしかまあちゃんは家を出てお嫁へと行きます。
いままでずっと一緒だったまあちゃんとピッツは、なかなか会うことができません。
まあちゃんと会うことができないピッツの寂しさや、ピッツの「まあちゃんに会いたい」と、言う思い。
大人になったまあちゃんの忙しさ。
どんどんどんどん時間は流れ…
まあちゃんの子どもを通して蘇る、まあちゃんとピッツの過ごした日々。
月日は経ってもそこには変わらないモノがあり、2人の想いが重なり、そしてそこからゆっくりと、時間が再び動いて行くのを感じることができる優しい絵本でした。
読み手として、聞き手に沢山のことを感じ取って欲しいと思える1冊であり、【誰かと心を通わせる】【どんな時も1人じゃないよ!】と、言うことを知って欲しい時に読みたいと思いました。
また、ペットが子どもに与えてくれる、様々な思いの大切さも感じることもできると思います。
小さい子どもが見ても楽しめると思いますが、年中さんぐらいからの読み聞かせが適しているように感じました。
短い文とページ数ではありますが、沢山感じ取れる部分があり沢山の子ども達が イタイイタイトンデケに出会って欲しいです。