星野道夫さんの1枚の写真から想像された物語ですが、説得力と現実感のある物語だと思います。
2頭のヘラシカがツノを絡ませることになったのは、闘い以外に想像が出来ません。
それは尊厳をかけた闘いだったに違いありません。
そこからは想像の世界ですが、いたたまれないほどの悲惨で凄惨な姿で死んでいったヘラシカを想像してしまいました。
2頭のヘラシカが、なすすべなくオオカミに殺される姿は、自然界というよりも人間社会に共通点を感じます。
自然界の物語として鈴木まもるさんが創造した物語ではありますが、私は別のものとしての啓示を受け止めました。