何が、「これ以上ない迫力」か。
それは、お祭り参加者のメンツが!すごすぎる。
神仏、妖怪、一堂に会するこんなお祭り、はっきり言って人間が入り込むすきはない。絵本で眺めるのでちょうどいい迫力加減。
そのにぎわいぶりも、素敵。
今年はコロナ禍の夏でお祭りも、人間界は中止ばかりですが、この神仏のお祭りは天界で開かれていたに違いない。
色彩も、ストーリー展開も、強烈で子供と一緒に楽しめました。
大仏が大きすぎて「おばけやしきに入れない」と嘆いたシーンで、子供が「じゃ、窓から覗いちゃえばいいのに」と言った次のページで本当に覗いていて大笑いしました。
覗かれた方は、また大騒ぎとなって面白いことになります。
爆笑ポイントは、たくさんあり「お面」のシーンでも親子でウケました。なるほど、そうなるか、と。
参加者に「アマビエ」の姿を発見した時には、タイムリー感がすごくて、思わず奥付を見ました。
来年こそは、人間界のお祭りも無事にできたらいいな、という作者の思いがここににじみ出ているように感じました。