仏様や神様、妖怪さんたちが夏祭りを楽しむお話。
2020年刊行。
屋台が一軒一軒、個性的。仏様が出しているので、綿あめは「悟の味」で、もんじゅ焼きは「頭がよくなる」(文殊菩薩)、かき氷は仁王様がムキムキの筋肉を見せびらかしながら、粋でいなせな手作業で作ってくれる。どれもご利益ありそうだ。弁天様の金魚すくいは、恵比寿様が反則技。弁天様が完全にテキヤのお姉さんになっていて、ジャージにサンダル履きという素敵なスタイルでお出迎え。人気が出そうだ。
お話も面白いが、絵のすみずみまで面白い。
あちこち見て、いろんなキャラクターが個性を発揮しているところを見つけて楽しめる。
仏さまも、神様も、妖怪たちも一緒に祭りを楽しんでいるところが、日本らしいと思った。みんな仲間で、仲良く遊んでいるのがほほえましい。
夏に読みたい絵本。