1966年のロシア民話の再話。
お話は、おばあさんが作ったおだんごぱんが、逃げ出すシーンから始まります。
おだんごとぱんて、やっぱり別物だと思うのですが、話のリズムとしては絶妙で深く考えない方が良いのかも知れません。
おだんごぱんは、行く先々で、動物たちに食べられそうになるのですが、いつも上手く逃げていきます。
その時の歌の最初の「ぼくは、てんかの おだんごぱん」というフレーズが、きっと子供の心を捉えるに違いありません。
語呂の良いフレーズです。
最後に登場する動物はきつね。
割とあっさりとしたエンディングだと思いますが、きつねが、ずる賢いというのは、万国共通なのか面白い気がします。
繰り返しのリズムが心地よく、異国情緒溢れた絵もどこかロシアをイメージさせる魅力なものなので、それが長らく読み続けられている理由なのでしょう。
読み聞かせし易い絵本だと思います。