コロボックルシリーズの第3作目。コロボックルが飛行試験中にモズに襲われ、それを助けようとした別のコロボックルが落ちて行方不明に。
コロボックルたちは、せいたかさんと出会ったことにより、生活の幅を広げていきます。コロボックルのミツバチぼうやは、オチャ公と呼ばれる少年に拾われるのですが、この子は味方なのか?
捕らわれたミツバチぼうやの葛藤と、捕らえた側のオチャ公の葛藤が丁寧に描き出されています。
自分がコロボックルで人間に捕らわれたらどうしよう?また、自分がコロボックルを捕らえたらどうしよう?と双方の異なる立場に感情移入しながら読みました。
ミツバチぼうやの救出作戦はうまくいくのか?と読みどころ満載で、あっという間に読み返しました。
ずっと前に読んだので忘れていたことも多かったのですが、久しぶりにコロボックルの世界を堪能しました。
コロボックルシリーズは、私に日本にも優れたファンタジーがあることを教えてくれた作品群なので、ぜひ多くの子どもたちに読んでもらいたいと思います。