子どもの本の形を取りながら、子どもが主人公になっていず、親である作者の姿が前面に出てくるものが、私は好きではありませんでした。ですから、前にこの本を読んだ時は、「これは、お父さんの為の本であって、児童書の棚に置くものじゃない。」というのが、私の感想でした。子どもにも読み聞かせませんでした。
けれど、ナビでの皆さんの感想がとても熱いので、再チャレンジしてみました。
すると、子どもの反応がなかなか良いのです。お父さんの愛を感じるというより、お父さんの悪戦苦闘ぶりが面白かったようです。
我が家の子ども達は、
「買ってあげてもいいんじゃない?」
「だめです! おとうさんが そんなこと いうから
このこがわがままに なるんです」
というところで、間髪を入れず、「ウチとおんなじ!!」と叫びました。見事に三人とも。