あとがきを読んでわかったのですが、この作品山下明生の処女作だそうです。先に岩崎書店から出ている同名作品を読みました。4つの作品が収められていたので、低学年だと読みづらいかもしれないと思いましたが、こちらの偕成社版の方は、「かいぞくオネション」の方は1つの作品だけなので、長編に挑戦したい5歳ぐらいから読むことができます。
おねしょをしてしまったヒロ。ヒロは、海の魚たちから海賊オネションとして迎えられます。なぜって、ヒロのおねしょが、どくろの形に似ていたから。おねしょって生理的なものだから、仕方ないと思います。子どもによっては落ち込んじゃうかもしれませんよね。
そんな子どもを山下明生は優しく見ています。
現実では、おねしょってネガティブイメージですが、この作品の中ではポジティブな感じ。その発想がとても新鮮に映りました。