いばりんぼうの殿様を、家来の太郎冠者がいっぱいくわせる楽しいお話です。
狂言絵本をこれまで数冊読んできましたが、騙す方と騙される方のやりとりが面白いものが多いですね。
これもそのひとつ。
後ろで咳をすると暴れる馬を使って、太郎冠者は何度も殿様をこらしめます。
そして一方の殿様は、これまたいつまでも騙され続けるんですよね。
同じことの繰り返しなのですが、それがまた不思議と面白いです。
巻末に実際の狂言の様子が一枚の写真で紹介されていました。
馬は着ぐるみに面をつけた人が演じているのですね。
どんな風に暴れるんだろう??
狂言の世界を覗いてみたくなりました。