「クリスマスの三つのおくりもの」・・・今年のクリスマスに、日本のじいじ、ばあばからプレゼントしてもらった三部作のセットです。函の絵の女の子を見て、「あっ、あやちゃん?」と娘。林さんの作品の「あさえとちいさいいもうと」「いもうとのにゅういん」のあやちゃんだと思ったようです。
最初のお話は、長女のかすみちゃんが主人公です。ちょうど娘と同じくらいでしょうか。背格好や表情が娘と重なって見えます。いちごは娘も大好きな食べ物。親思いのやさしいところも、同じ(思いっきり親ばかですが)!!
うさぎが落としたいちごを、「わたしのいちごだったらいいのに」と、羨ましく思いながらも、かすみちゃんは、うさぎにハンカチを貸してあげ、うさぎの後を付いていきました。小さな家の中には、ピーターラビットのような生き生きとした、かわいらしいうさぎの家族がいます。娘は、かすみちゃんといっしょに、ドキドキしながら、家の中をのぞいていましたが、「かすみちゃんが、急に大きい声で叫んだから、お母さんのお耳がぴーんと立っちゃったんじゃない?」と笑って言いました。
かすみちゃんは、おかあさんうさぎに、温かいお茶をもらい、こうさぎからは、いちごを2つもらいました。そのときの顔も本当にうれしそうですが、それ以上にもっともっと輝いた笑顔になったのは、お父さんとお母さんが、そのいちごを見て、とても喜んでくれた瞬間。本当に、子どもにとって、親の喜ぶ顔は何よりもうれしいものなんですね。生まれたばかりの頃は、与えられる喜びがすべてだったのに、こうして成長と共に、与える喜びが増えていき、親の私たちもまた大きなしあわせを日々分け与えてもらっているんだな、と実感しました。