大きく美しい家を手に入れたけれど、そのせいで動けなくなってしまったお話の中のチビカタツムリ。「大きい」「美しい」「たくさん」などは、人間(カタツムリも?)のあこがれるところですが、身の丈にあったものでなければ、無駄になってしまったり、場合によっては重荷になり、身を滅ぼすことになりかねない。大人に人生の価値観や生き方を教えるような本です。
ただ、うちの3歳・6歳の子供たちには、そこまで深い理解はまだできないです。「いくらなんでも、おおきすぎたね」「欲張りすぎたね」といったところです。
カタツムリが見つけたおうちを大きくする方法、飾りや色をつける方法は、発想がすばらしく、子供たちもおもしろがっていました。
そして、うちが大きすぎて消えてしまったカタツムリと壊れていく大きなうちの絵には、子供なりに悲しさ・むなしさを感じたようです。