1924年にドイツで出版され、今も読み継がれているドイツの古典的な絵本だそうです。
80年前のお話なのに、少しも違和感がなく楽しく読めた「うさぎ小学校」の第二弾。
今回のお話は、終業式前の遠足のお話です。
その前に通知表が渡されるのですが、兄のハンスの成績が芳しくないので、パパに大目玉。
どこの世界でもつきものの光景です。
80年前のドイツの遠足なので、こうした遠足を変わらずしているのかわかりませんが、ドイツらしい質実剛健な雰囲気が感じられる行事です。
列をなして先頭が笛を吹き太鼓を鳴らしながら行進する遠足は、日本では、なかなか想像出来ないものです。
でも、遠足がとても楽しいということは万国共通で、擬人化されたうさぎの表情は秀逸です。
その動きも、人間だとしたらこう見えるという動きをしているので、隅々まで見入ってしまいました。
ただ、前作と絵の書き手が異なっていて、見開きのページの構成は前作の方が良かったと思います。
小学校って楽しいところだというのが、ひしひしと伝わってくる絵本ですので、特に小学校入学前後の子供のオススメです。